リースバックとは、持ち家の自宅を売却したのち、その物件と改めて賃貸契約を結ぶことを指します。

なぜわざわざこんなことをするのかと言えば、事と状況次第では十分にメリットになることがあるからです。

まず、住み慣れた自宅を売却するというのは、突き詰めるとまとまった現金が必要だからという理由が多いでしょう。

人生にはいろいろなことが起こるもので、普段の給料収入や貯蓄だけでは賄い切れない事態というのは発生します。

金融機関から融資を受けるというのも一つの方法ではありますが、審査もあり、常に必要な金額が借りられるとは限りません。

このようなケースでは、多くの人にとっては自宅が最大の資産になるでしょうから、現金化は選択肢になるわけです。

では普通に自宅を売りに出せば良いことだと思われるかもしれませんが、単純に売りに出した場合、その後の住居を探す必要が生じます。

家族全体のことを考えれば、住み慣れた場所を離れるのは大きなストレスになる場合もありますが、リースバックの場合は、売却後もそのままその家に住み続けられる点がメリットになります。

引っ越しをしなくて良いとか、生活圏が全く変わらないのは利点になるでしょう。

また、普通に売りに出すと、素早く買い手が見つかるとは限りません。

場合によっては数か月とか年単位になることも十分あり、急いでまとまった現金が必要な際に対応できない可能性もありますが、リースバックであれば比較的早く事が進む点もメリットです。